2016年6月10日(金)10時30分から販売を行っている「シルヴィーと雨の街」がどのような過程を経て制作されたのかをご紹介します
~彼と彼女の物語~
「シルヴィーと雨の街」は、主人公のシルヴィーと彼女の恋人、アドルフのお話です。
雨が静かに降り続く街。
シルヴィーは恋人のアドルフを待っていました。
今日は二人が出会った記念日。
お祝いをしようと出かける約束をしています。
しかし、電車が遅れているのでしょうか?待ち合わせの時間になっても彼は現れません。
シルヴィーは街を眺めながら、アドルフや友人たちと過ごした日々を思い返していました。
~着想~
ディレクションにあたり、このテーマで表現したい主軸を固めました。
雨の景色をぼーっと眺めている「時間」が好きだなぁという思いがあり、「街でゆっくりと雨や光を感じる時間を表現」することにしました。
最初に雨の街を取り巻く環境がどんな状態なのかを考えました。
◆恋人たちがデートする静かな郊外
◆夜になりかけの夕方(オレンジにしない)
◆遠くに街の中心部が見える
◆濡れた地面や光の写り込みがある
次に街と恋人たちの繋がりをより深くするために、「映画」というキーワードを取り入れました。
「映画」を取り入れたのは、雨の街をよりドラマチックに演出できるのではないかと考えたためです。
そのため、このような要素が設定として追加されました。
◆主人公はシルヴィー役の女優
◆ファッションアイテムにはそれぞれの役をイメージしたお洋服
◆ちょっとレトロな要素を入れて、大人っぽいデザインに
◆映画の演出要素として隠れハートや滲んだ光の表現を入れる
◆映画の撮影中のワンシーンと映画の中のワンシーンが入り混じってる世界
ここまで決まってから各デザイナーに制作を開始してもらいました。
映画の女の子たち
途中の段階では、”女優らしさ”や”レトロ感”について悩みながらデザインしましたが、完成したデザインではコンセプトを踏まえたドレッシーな仕上がりになりました。
“おしゃれした女の子たち”の人物がイメージしやすくなったと思います。
(デザイン途中)
(完成)
雨に濡れた街並み
途中の段階では、街全体の明るさや、石畳の質感などを検証しつつを進めました。
完成したデザインではさらに質感や、画面の外側に向かって暗くするなどの工夫によりデザインがより一層引き締まりました。
ハートの入れ方は担当デザイナーと喧嘩しながらデザインしてもらいました。(笑)
(下書き)
(完成)
ライトアップと演出
途中の段階では街の奥行きと”滲んだ光”の表現を検証しつつ進めました。
完成したデザインでは奥行を出し、路面電車などとの対比をすることで、より映画の撮影場所をクローズアップした演出ができました。
(デザイン途中)
(完成)
このような物語と過程を経て「シルヴィーと雨の街」が完成しました♪
雨と光に包まれた街並みの中、あなたもシルヴィーになってアドルフとの恋の物語をどうぞお楽しみください。
▼「シルヴィーと雨の街」
single.php
content.php