草壁 インテリアやファッションは、他のアイテムと組み合わせやすいほうがお客様も喜んでくれるので、使いまわしがしやすいようにということも念頭に置いてデザインする苦労がありますね。
あとは今回のガチャに限った話ではないですが、自分が欲しい、かわいいと思ったデザイン案があっても、2.5頭身のコロニアンやデフォルメされた世界観には合わない場合もあるんですよね。例えばファッションでタイトスカートを表現しようとしても、ぴったり感を出すのがとても難しい。
――なるほど、かなり気を遣うポイントが多いんですね。ご自身の好みの世界観をそのまま反映すればいいわけでもないのが大変そうです。
草壁 でもだからこそ、デザイナーとして自分のなかに世界観の“引き出し”がどれだけ多くあるかが重要なんですよ。
Giraffe そこなんですよね。お客様にはアイテムごとのデザインにも魅力を感じてもらいたいですが、そのガチャ全体の世界観にもハマッてもらえるどうかもとても大事。だから自分の持っている世界観の“引き出し”が多いと、いろいろなアプローチでアイデアを出せますからね。
――ありがとうございました。こうしてこだわりや苦労を聞かせていただくと、ガチャの世界観により没入できそうですね!
≪取材・文/A4studio≫